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インフルエンザの自然宿主が多いのは?

せきが出る女性

よく知られていることですが、インフルエンザという病気は、インフルエンザウイルスという病原性の微生物が感染することによって引き起こされるものであるといえます。
そのため、ウイルスを含んだだ液の飛沫がかからないように咳エチケットを徹底したり、外から帰ったら手を洗ってウイルスを取り去るといった心がけが望まれているのです。
ところで、他の生物に寄生して生きているようなウイルスには、自然宿主とよばれる存在があることがわかっています。
この自然宿主というのは、自然界において、特定のウイルスと共生している宿主、要するに寄生されている先の生物のことをいいます。
通常、自然宿主に対しては、寄生しているウイルスは、なんらかの特別なきっかけがなければ、害悪を及ぼさないものです。
逆にいえば、自然宿主以外の他の生物に、このようなウイルスが感染した場合に、病気を引き起こす懸念があるということになります。
インフルエンザウイルスの場合、内部タンパクの違いによって、A型、B型、C型という、大きくは3つの種類に分けられますが、なかでもA型ウイルスは、自然宿主が多いことで知られています。
ヒトもA型ウイルスの自然宿主のひとつですが、たとえばブタ、ウマ、ニワトリ、カモ、アヒル、クジラなどといった生物も該当していますので、あらゆる方面から感染をする可能性があるのです。
こうしたものを人畜共通感染症とよんでいますが、ブタやトリに由来するインフルエンザウイルスが、ときとしてパンデミックとよばれる世界的な規模の大流行をもたらします。
特に、A型ウイルスには、さまざまな亜種とよばれる存在があり、同じA型とはいってもさらに微妙な違いがあるため、免疫を獲得していない場合には、重い症状になりやすいといえます。
また、A型ウイルスには突然変異をしやすいという特徴もあるため、なおさらやっかいであるということができます。